2012年5月1日火曜日

趣味は薪割りです

連休は毎年、薪の仕立てと決まっている。前年の秋から冬にかけて木々が活動を休止した頃に伐採しておいたものを、玉切り(ストーブに入るように40㎝くらいに輪切りにしたもの)にして山から運んでひたすら薪割りするのだ。我が家の場合ひと冬で約8立米程度(ちなみに15m程度の樹高で10本強)が必要で、森林組合から原木を比較的安く買っても10万近くする。これは主に労働対価であって、実際に自分でやってみるとこれが不当に高い金額でないことがよく分かる、という程に大変な労働ではある。でも、チェーンソーでぶった切ったり、パコーン!と気持ちよく割れたら嬉しいとかで、ほぼ趣味なので、結局自分で全部やってしまうからタダ同然。問題はどこで原木を仕入れるか、なわけだが、今年は敷地の日当たり改善という名目でばっさばっさと広葉樹を伐採したので、自前でなんとかなりそう。やっと敷地の整地も終わってきっちりした場所が確保できたので、薪置き場を作る。単管の組み合わせでズラリとならべて、取り出しやすさ、分量の確認しやすさ、補充のしやすさ、などなどを考えてこのかたちに落ち着いた。あとは雨よけの屋根の仕様を考えねば。

2012年4月29日日曜日

かがやく桜

 今年も庭(?)の丁字桜が咲いた。「丁」の字を逆さまにしたように白い可憐な花をつける珍しい品種で、光を受けてまるで氷のしずくが輝いているように見えるのがとても美しい。4月は結局すべて花の話題になってしまった。蛇続出とかネズミ親子にびっくりとか連休は薪割りで大変とかいろいろと話のタネはあるのだけれど、結局、植物の話題になってしまうのはやっぱりそれだけ活き活きとした姿が印象的だから。とにかく1年で最も清々しい季節の到来で、なにをしていても気持ちがいい。窓を全開にして森と川を眺めながら仕事してみた。やってることはいつもと同じなのに、こうも気分が違うものか。


2012年4月24日火曜日

春遠からじ?

泉が岳はこの季節、水芭蕉の群生が見られる。車で10分ほど登ったところが群生地としてこぢんまりと木道が整備されている。仕事前にと早朝に立ちよったところ既に2,3組の先客が。ここはよくある湖沼というよりは湿った雑木林といった趣で、雑木の合間合間にひっそりと水芭蕉が肩を寄せ合うようにして咲いている。木道の終点から先にも雑木の間に見え隠れするようにどこまでも群生地が続いているようで、ちょっと幻想的でもあった。麓では桜が満開。ようやく春が来た。。けど、うちの桜はまだ蕾にもなってない。。。「春遠からじ」とはいうものの。

2012年4月17日火曜日

我が「家」の春

 長かった今年の冬もようやく交代の時期にさしかかったことを、そんなに寒くないのにまだ薪ストーブをつけないとなんとなく居住まいの悪い感じのする人間(僕)よりも、敷地の草花は敏感に感じているようで、気がついたらあちこちでかわいい姿を見せ始めている。カタクリが群生していたり、名前のよくわからない草花も多くて時折びっくりするようなビビットで毒々しいものもあって、毎朝目に楽しいばかりだ。先週末は最後の写真のカンゾウをつんでお浸しにした。これが春の草の苦みがなく、名前のとおりにほんわりと甘くてとても美味しいのです。これがわんさか。蕗の薹もわんさか、いずれこれらは蕗となって食卓に上ることに。目に食に楽しい春を謳歌中。



2012年3月29日木曜日

ふきのとう

あちこちからふきのとう(「蕗の薹」よりもひらがなが似合う)が吹き出してる。写真のはもう随分、薹が立っているが、先週末に摘んだのは良い具合でさっそく味噌汁にしてみた。近所の人たちも土手を見つけては摘んでらっしゃる。このあたりでは味噌と合わせた「ふきのとう味噌」というのをこの時期どこの家庭でも作るそうで、毎年ご近所さんが届けて下さる。近くの小さな仕出し屋や八百屋でも「ふきのとう味噌あります」という手描きの短冊が軒に下がったりして、季節の風物詩なのかもしれない。
先日の味噌汁では籐が立ったものも刻んでみたがさすがにアクが強くて苦くて喰えたもんじゃなかった。あ、そういえば妙齢の女性を「籐が立った‥」というような表現があるが、まあ、そういう意味なんでしょうね

2012年3月20日火曜日

伝声管

 我が家には伝声管がある。すなわちインターホン。あるべきところとすれば潜水艦か。連合設計市谷建築事務所と共同で開発した住宅用で、室内・室外部分のユニットと管を組み合わせることによって柔軟な設計ができる、というもの。ユニットはアルミの鋳造なので、アルマイト処理や各種塗装、もちろん漆もオッケー。管の部分はアルミでも塩ビでも紙管でもとにかくまっすぐなものなら何でもいい(伝わる音質は変わると思うが)ので、住宅の雰囲気に合わせることができる。

設置が終わってから気づいたこと、そう、「管」なのでここから虫やネズミが出入りできてしまうのだ。ふさいでしまうと「伝声」できないので、内部になにがしかのネット状の虫除けが必要となる。ユニットと管の接合部でガーゼを挟んで対応しているが、もっと積極的にプロテクトしつつ、逆にそれをデザインの一部としてしまおう、ということで、粗めの不織布のような柄のエッチング板(真鍮の板の一部を腐食させたもの)を作って朱漆塗りとした。声の出入口、まさに「口」のイメージで。

さて、その「伝声」具合だが、室内のユニットのまさにそこに小さな人が立って話しているようなとてもクリアで瑞々しい音質なのだ。電気式のインターホンとは全く違う、リアルな波動としての声が聞こえるのだ。そしてそれはとても楽しい体験で、近所の子供がイタズラしたくなるのもよく分かる。

難点は初めての人にはそれがなにか分からないということ。ここからお話しください、みたいな張り紙もしたくないし。宅配の人も最初は分からなかったけど、もうすっかり楽しみにしてる人もいて、まあとにかく伝声管があるおかげでコミュニケーションがとても促進されて楽しいのです。


 


2012年3月5日月曜日

炭焼き

 近所のおっちゃんが炭焼きをするのでお手伝いに。これは松炭になるそうで、なんでも刀鍛冶が好んで使うものらしい。

 土で作った窯にぎっしりと松材を詰め込んでいく。ほんとに隙間無くびっしりと60センチほどの長さの松材を縦に並べていく。土台として地面には「敷き木」といって細めの生木をランダムに敷き詰めていく。ほどよく空気の通り道となって隅々まで炭化が進むのだそうだ。

炭焼きは火力調整が重要なポイントで煙道の出口と空気穴で調整する。二日間ほど焼いて数日冷まして取り出すまで1週間弱の工程。ほとんどが松炭だけど、少量ながら他の炭材もあって、藤の木の炭は火にくべた時に爆(は)ぜないので、昔は着物を着て炭を扱う芸者衆に喜ばれたのだとか。一服、いかがです?と煙管を差し出す芸者の姿を目に浮かべながら、えっちらおっちら材木運びの休日。