2012年7月31日火曜日

ゆく川の流れは絶えずして

  普段は穏やかでまさに清らかな清川も、ここ最近の豪雨の際には結構な迫力で水量を増し、ダイナミックな姿に変貌する。山に暮らしていると自然の現象がどれも迫力満点だ。雷は山間に共鳴して地鳴りと共に迫ってくるし、いぐね(東北によく見られる住居を守る防風林)をすり抜ける風の爆音たるや身の危険を感じるほどだ。なかでも大雨で増水した川が大きな岩をゴロゴロと転がす轟音はいままで聞いたことのない不気味な地響きのようで、とても普段の清川からは想像もつかない。
 雨が上がって水が引くと、すっかり川底の様子もかわって、静かな淀みができているかと思えば、すぐそこにあったはずの大きな岩が無くなって、かわりにまだ苔むしていない新しい岩がまだ自分の居場所が決まらず居住まいが悪そうにしている。これもしばらくすると少しづつおさまるところにおさまった頃にはまた大雨でゴロゴロとどこかへ。。まさに川はそこにあってそこにない、うたかたの常ならむ景色である。

2012年7月25日水曜日

ここだけ屋久島

 梅雨が明けたとはいえすっきりしない日が続く。市街地よりも3〜4度気温が低い清川では、この季節朝夕や雨上がりには霧が出る。泉が岳というまさに「水の山」の麓だけあって、集落一帯が霧に包まれることもある。今朝の清川はうっすらと空気の層も見えてちょっとした秘境気分。我が家は大きな一枚岩の岩盤上に建っていてその岩盤にしがみつくように樹齢60年(推定)ほどの大きな杉の木がある。まさにご神木といった佇まいで、結構な迫力なのだが、この根元のかたちがとてもダイナミックで、さらにこの時期とても瑞々しい苔におおわれて、さながら「ここだけは屋久島」というような景色になる。瑞々しさにさそわれて(?)アオダイショウも顔をのぞかせた。我が家はいろんな神様に守られているようだ。




2012年7月18日水曜日

自給事始め

 以前のエントリーでも書いたが、この季節になると野菜は到来物で事足りてしまう。もらってばっかりというのもなんだし、自給の第一歩として、枝豆とトマト、ネギ、二十日大根、バジルに紫蘇などなどで畑をはじめた。整地をしたのをきっかけに土が軟らかくなったところを耕しただけ。肥料も入れてないし、日当たりもやや心細いものの、枝豆はぐんぐん大きくなり、紫蘇やバジルはせっせと摘み取らないとわっさわさになってしまう。今日はこれまた到来物の落花生とバジルで和風ジェノベーゼソースでポテトサラダに。紫蘇も大量にとれるのでこれは近々ギョーザとなってウチの冷凍庫に眠ることになるでしょう。トマトはオーブンでドライトマトにしてからオリーブオイルとアンチョビ、黒オリーブに漬けてランチやおかずのアクセントに。そろそろ梅雨明けで枝豆が楽しみな夏本番。(ちなみにこのざるは古くやれてたものに拭き漆をして復活させたもの。漆の抗菌作用、防水効果で一生ものに?)