2012年7月31日火曜日

ゆく川の流れは絶えずして

  普段は穏やかでまさに清らかな清川も、ここ最近の豪雨の際には結構な迫力で水量を増し、ダイナミックな姿に変貌する。山に暮らしていると自然の現象がどれも迫力満点だ。雷は山間に共鳴して地鳴りと共に迫ってくるし、いぐね(東北によく見られる住居を守る防風林)をすり抜ける風の爆音たるや身の危険を感じるほどだ。なかでも大雨で増水した川が大きな岩をゴロゴロと転がす轟音はいままで聞いたことのない不気味な地響きのようで、とても普段の清川からは想像もつかない。
 雨が上がって水が引くと、すっかり川底の様子もかわって、静かな淀みができているかと思えば、すぐそこにあったはずの大きな岩が無くなって、かわりにまだ苔むしていない新しい岩がまだ自分の居場所が決まらず居住まいが悪そうにしている。これもしばらくすると少しづつおさまるところにおさまった頃にはまた大雨でゴロゴロとどこかへ。。まさに川はそこにあってそこにない、うたかたの常ならむ景色である。

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