2013年12月21日土曜日

基本は同じ

 チェーンソーはその名のとおり、「ソー」つまり原理的にはノコギリだ。小さなノコ刃が高速で回転する。木材との摩擦で刃は高温に晒されるので冷却のために自動的にオイルが供給される仕組みだ。それでも当然、刃先は徐々に摩滅するので切れ味が悪くなってくる。切れなくなった刃物は研ぐしかない。研ぐと言ってもチェーンソーの場合はいわゆる「目立て」だ。ノコギリの目立ても「目立てヤスリ」というヤスリで行うのだが、チェーンソーには丸い目立て用のヤスリがある。どんな刃物も研ぐ際には刃物と砥石やヤスリの角度や位置関係が変わらないようにするのが肝心だ。これが「キマらない」と切れ味は良くならない。チェーンソーの場合はチェーンのひとコマひとコマに刃が付いているので、研ぐ際に刃が動いてしまってとても研ぎにくい。そこでこの目立てゲージなるものの登場である。これで刃の付いたチェーンの前後のコマをしっかり押さえることで刃が固定され、さらにヤスリが一定の高さで動かせるスグレものだ。以前は手間を惜しんで、電動ルーターの先端にダイヤモンド砥石をつけたもので研磨していたのだが、どうしても刃先を焼きなましてしまって切れ味が長続きしなかった。やっぱり刃物はじっくり感触を頼りに手で研ぐの方が、結局は切れ味も長続きするし、刃物そのものも長く使えるのだ。先日、刃先がほとんど無くなるくらいに小さく(研いで研いで長く使っている)なっているのに抜群に良く切れる本職のチェーンソーを使った時に、ああやっぱしそうだ、とあらためて認識した次第。刃物なのだと。



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