稲刈りが終わった田んぼを切り裂くように我が家に続く農道。この両側の田んぼでは様子が違う。その違いとは?
少し行くと別の田んぼでは籾殻を蒸し焼きにしていた。ブスブスと煙を上げながら、こちらも秋の景色を作り出していた。辺り一面では少し鼻につんとくる炭焼きの燻した香りと金木犀の甘い香りが秋の空気の主導権争いをしていた。
少し行くと別の田んぼでは籾殻を蒸し焼きにしていた。ブスブスと煙を上げながら、こちらも秋の景色を作り出していた。辺り一面では少し鼻につんとくる炭焼きの燻した香りと金木犀の甘い香りが秋の空気の主導権争いをしていた。
山形に漆を見に来た。東北は漆の産地として有名だが、宮城県は漆を一滴も生産していない。漆塗りの文化財が東北一多く現存する宮城県が、その原料たる漆を生産していないのはいかがなものか?ということで、震災で耕作放棄されている農地に漆の木を植えようという計画がある。ウルシ(樹木としての漆はウルシと書く)は人里離れた山間部にひっそり、というイメージだが、時折「漆畑」という地名や名字があることからも分かるように、ウルシは実は畑に植えられていたものである。江戸時代には、茶・桑・楮、三椏(こうぞ、みつまた:紙漉きの原料)・桐・漆は五木と称して畑に植えてよい樹木とされていたそうだ。いわゆる園芸種として平地に伸び伸びと植えて人が手をかけてこそ、健康に育つということを提唱している研究者や民間の活動家がいて、彼らのフィールドを見せてもらいに山形へ来たのだ。文化財の修復の現場では、去年山形で採れた漆をくろめていた。「くろめ」とは、生漆(濾過してゴミを取り除いたもの)を天日にあててゆっくり攪拌し、水分を蒸発させる作業のことである。最初は白濁していた漆が4-5時間でゆっくり褐色透明に変化していく様は、作業をしていた方をして、畏敬の念を抱くと言わしめるような、神秘的なものだ。この日本産漆で拭き漆をすると、ほんのりワインレッドに仕上がるのだ。中国産では決してこういうエレガントな色にはならない。この現場は風呂場で水回りの厳しい環境にも関わらず、漆が施されているおかげで138年間も腐らずほぼ当時の輝きを今に伝えている。この地、山形に30年前に植えられたウルシから採取された漆が、いまも息づく文化財をこれからも守っていく、まさに究極の地産地消であり、人の営みも含めた文化財保護である。
この手のトルクの必要な機材はエンジンでしょう、と思っていたが、知り合いによるとこの機種が思いのほか使えるようで、使い勝手もいいとのことで電動にした。実際に使ってみると安物にありがちなフレームの「よれ」もなく、斧では歯が立たなかった筋張った節がちな丸太もメキメキと割ってくれる。ゆっくりとした動作で人力よりも効率は悪いかな?と思ったが、小一時間でこれくらいの山ができるということは人力とほとんど変わらない。ないしろ肉体的な疲労がないので、コンスタントに続ければ圧倒的に人力よりも早く割れる。こいつがスグレものなのは基本的にとてもスリムなだけではなく、車輪を軸にひょいと一端を持ち上げるだけで直立で自立してくれるので置き場所に困らないことだ。自重は76kgあるものの、車輪もしっかりしているので、ころころと引きずっていって好きな場所で使えるのも○だ。あとは耐久性だが、こればっかりは来年以降の評価を待つしかない。斧で割るあの快感も捨てがたいが、夏場の薪割りは文明の利器に任せよう。