2014年6月16日月曜日

なんてこった。。

 隔世の感、とはまさしくこのことだろうか。30数年前、紙飛行機(といっても視界を去るほど良く飛んだ)少年だった僕にとって、ラジコンヘリコプターは価格的にも技術的にも完全に雲の上の存在だった。当時からジャイロ(姿勢安定装置)はあったとはいえ、あくまで操縦をサポートする程度の機能で、「自律」にはほど遠かったはずだ。ホバリング(その場で一定の高さで浮いたまま静止する)でさえ(というかこれが難しいのだが)、初心者には最大のハードルで、これが出来るようになるまで何度も墜落させてその度にウン万円が飛んでいくのだから、趣味を始める前に高収入の職業に就くことを考えないといけない、特殊な世界だった。はずだ。
 それが今や数万円で完全自律ホバリング、風の影響も関知しながら地上との距離を超音波で測距しながら粛々とひとりでに浮かぶのだ。さらにHD画質で動画が撮影できる。。。そういうものが存在することは知ってはいたが、手にしてみて実際に飛ばしてみて、そのあっけなさにしばし呆然とした。なんてこった。。簡単すぎるではないか。この工夫の必要なさは、現代のホビーの特徴(できすぎてる)といえばそれまでだが、こんな簡単なもので遊んだ子供の将来を心配してしまうのは職業病か。
 ともあれ、早速ウルシを植えたエリアを空撮してみた。この映像に個々のウルシのGPS位置情報を貼り付けたりして、ウルシの成長をデジタルに見守る作戦の一環なので、これは立派な研究機材なのです。

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