2011年10月17日月曜日

秋・悲喜こもごも

葉擦れの音が乾いてきたな、と思ったらどんどんと紅葉が進んできた。「桐一葉 日当たりながら 落ちにけり(高浜虚子)」まさにそんな風情ではらはらと落ち葉も進む。日中の清々しさといったら、何を賭しても代え難い快感で開け放した窓からは藁焼きの焦げた甘い香りが漂ってきて、なんとも抜群の昼寝日和。。。といううららかな午後を打ち砕くかのようなカメムシの大群。異常発生のニュースも聞かないが、昼前からかさこそと飛び回り始め、日当たりのいいバルコニー(つまりもっとも居心地の良い場所)一面がカメムシで占拠されてしまった。一斗缶で枯れ草燃やして燻してみたり、木酢液を撒いてみたり、レモンやいろんなハーブを試してみるものの、ヤツらはかなり鈍感でこうした天然由来のものを忌避する様子もなく平気な顔。夕方にはどこかへ帰って?ゆくのだが、いちばん気持ちのいい時簡帯を楽しめないこの歯がゆさよ。俳句や短歌にはいろんな秋の虫が登場するが、秋の景色としておそらく大昔からいるに違いないのだから、ちょっとくらいカメムシを詠み込んだキレイな歌があってもよさそう(ちなみにカメムシは秋の季語)なのに、ほとんど見あたらないのは今も昔も嫌われ者なのか。いやはや。。。網戸が虫かごみたいになってる様子はおぞましくて写真ではお見せできませんのでご想像のままに。はあ。。

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