2012年11月7日水曜日

無い方がいい?ある方がいい?


今年はやや暖冬傾向とのことで、実際10月にほとんどストーブを焚くことなく過ごせた。冷え込みもあまりひどくないので紅葉も今年は遅め、かつ色合いも柔らかだ。今週末くらいがモミジも綺麗かな、というタイミングに長期出張で見られそうにないので、今朝の家のまわりを写真におさめてみた。意外に緑が残っている方が赤や黄色が鮮やかに見えるのか、「燃えるような」ほどではないけれど、穏やかな色彩がかえって良かった。
しかし、日本の景色の中で電柱・電線は邪魔だなと思う。埋設の是非はあろうと思うが、こと景色だけに限って言えば圧倒的に埋設の方が文化的だと思う。以前、ロンドンのApple Storeで、写真編集ソフトを使って不要なモノを消すレタッチの素材に、俯瞰で撮った富弘美術館の景色が使われていて、ひたすら電柱・電線を消していた。「日本のスバらしい建築の写真ですが、なぜか残念な感じに撮れていますね」というフリからレクチャーを始めた彼は建築を勉強している学生だったようだが、考えてみれば建築パースにわざわざ電柱・電線を描き込む人も居ないよな、と思うと、みんなやっぱり無い方がいいと思っているんだろうな。
逆に「見せる」ことを意識すれば電柱・電線のデザインも変わるかも知れない。「山の稜線に対してあの電線のラインがいいね〜」みたいな。以前展覧会で訪れたイギリス中部ランカシャーの片田舎Clitheroeで見た電線はいずれも放射状に伸びていて整然として青空にアクセントを与えていた。ちなみにこのギャラリーは「Platform Gallery」といって、まさに駅舎の一部がギャラリーになっているというところ。アクセス抜群。





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