2013年1月29日火曜日

元祖映像装置

今シーズンは初雪も遅くひょっとして暖冬かな?と思ってたら、近頃急にドカドカと降るようになった。とはいえ、「よく降ったね〜」と近所の人達と雪かきさえすれば雪害というような量ではないので、むしろ美しさを楽しめるのが嬉しい。町中に暮らしていると日が昇って人が活動を始めた途端に景色は惨憺たるものになるが、山の中だと朝日に輝くつららや小鳥や獣の楽しそうな足跡が点々と続いている景色は、時間が経っても美しいままだ。少し気温が上がってくると少しずつ雪や氷が溶け出してゆっくりと姿を変えてゆく。「白い時間」とでもいうようなゆっくりとした時間の変化を、昔の人は雪見障子という枠に収めてまさに「映像」として楽しんだのだと思う。ちょうど仕事場のロールスクリーンを新調したところで、左右に振り分けていたのが奏功して、ちょっとした雪見障子気分。静かに仕事をしていてふと気づいたら、セキレイのオンステージが始まってた。



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