まずは右側の米Cox PeeWee02。もう30年近く前に買った模型飛行機用のマイクロエンジンで、名前の末尾の「02」は、模型用エンジンの排気量を立方インチで表現した際の小数点以下を表している。つまり、このエンジンは排気量が0.02立方インチ、ccに換算すればなんと0.327ccという小ささである。重量は23g。
小さいからと言って、バカにしてはいけない。始動はCoxお得意のスプリング・スターターにプロペラを引っかけてグリグリと巻き上げてパッと手を離すと「ピウィ〜ン!」という高音かつ轟音で回り出すと一気に20,000rpm以上でぶんまわり、公称出力0.036馬力だからリッター換算すると110馬力を超える超高性能ユニットなのだ。あまりにうるさくて、車用(もちろんラジコンの)ダンパーのアウターケースを改造して自作のマフラーを作ったりしたもんだ。左の方はたしかTeeDeeというシリーズでなんとキャブまで付いているのだ!ちょっと改造すればスロットルだって付けられるかもしれない!!
昔の模型工作雑誌にはこいつらを使った作例がけっこう多くておなじみのエンジンだったけど、Coxもとっくに倒産して、今時はバッテリーとモーターが良くなったので小型飛行機もすっかり電動で、この手のエンジンは絶滅してるんだろうと思う。ちなみにこいつはリードバルブエンジンなので左右どちらにでも回転するスグレもので、ノーマル・ペラでもプッシャー配置(機体のおしりにエンジンが付く)にすることができた。
Coxはなかなか洒落たメーカーだったのか、049クラスのエンジンにはBlack widowとかいうサブネームが付いていて、辞書から見つけたwidow=未亡人という言葉にちょっとドキドキしたりして、でもそれはP-61という第二次大戦中の戦闘機の愛称だったり、ああ、模型飛行機少年のあの頃が懐かしい。
もっとガキのころは、エンジンなんかは危ないから買ってもらえず、じゃあ、これならいいんじゃない?ということで当時喉から手が出るほど欲しかったのがCO2エンジン。
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