2012年3月5日月曜日

炭焼き

 近所のおっちゃんが炭焼きをするのでお手伝いに。これは松炭になるそうで、なんでも刀鍛冶が好んで使うものらしい。

 土で作った窯にぎっしりと松材を詰め込んでいく。ほんとに隙間無くびっしりと60センチほどの長さの松材を縦に並べていく。土台として地面には「敷き木」といって細めの生木をランダムに敷き詰めていく。ほどよく空気の通り道となって隅々まで炭化が進むのだそうだ。

炭焼きは火力調整が重要なポイントで煙道の出口と空気穴で調整する。二日間ほど焼いて数日冷まして取り出すまで1週間弱の工程。ほとんどが松炭だけど、少量ながら他の炭材もあって、藤の木の炭は火にくべた時に爆(は)ぜないので、昔は着物を着て炭を扱う芸者衆に喜ばれたのだとか。一服、いかがです?と煙管を差し出す芸者の姿を目に浮かべながら、えっちらおっちら材木運びの休日。



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