で、その体操の途中で大きく上体を反らせた時に目に飛び込んできたのが大きな蜘蛛の巣。この時期、放っておくと建物の角という角があっという間に蜘蛛の巣だらけになって、届く範囲でせっせと処理(?)しているのだが、この時見つけたのは渡り廊下の窓からでも届かない軒裏。どうしたものかと、一瞬考えた後に、前日に間伐(?)したアオハダの小木があるのを思い出した。うまい具合にちょうど届く長さで、先にはまだ青々と葉が残っていたので、なんとも完全な「道具」と化した。こういうのをブリコラージュとでも言うのか、野生の知性とでも言うのか、まあ、とてもうまくいって笑ってしまった。
建物に作られるのはやっかいなれど、自然の中に見る蜘蛛の巣は本当に美しくて、これをアクリル板に貼り付けて撮影してコレクションしている人が居る、というのも頷ける。でもやっぱり自然の姿のままがとてもとても美しい。木の洞にできた直径1センチくらいの蜘蛛の巣の群れはまるで小さな銀河のようだった。