2012年8月23日木曜日

カビないザル

 窓辺に干していたザル。最近、こんな作品を作っていることもあって、影が気になる。ザルはとても便利な道具だが、湿気を帯びやすくウチのような湿気の多いところでは気がつくとカビが生えていたりするので要注意だ。そこで、試しに古いザルに拭き漆をしてみた(左の色の濃い方)。もうかれこれ1年近くになるが、漆の効果か、カビることなく、さらにややヤレていたのがしっかりとして使い勝手が良くなった。風呂場で使っているスノコ(¥1,500@ホームセンター、檜製)にも拭き漆をしてあるのだが、こちらも水垢に悩まされることも、カビることもなく、ほったらかしで使っているが毎晩とても足触り、尻触り(?)が良く気持ちがいい。漆はその品格や技術の精緻さなどまさに表面的な部分で評価されることが多いが、こうした生活を清潔に保つ効果という機能的な面でもっと訴求できると思う。
生漆を灯油やテレピン油(油絵の具の希釈用でいい)で希釈したものを木地にハケで塗って染み込み具合を見ながらウエスでしっかりと拭き取れば、一回目の行程は終了。あとは同じことを繰り返すだけ。2回、3回と重ねてゆくとだんだんとしっとりとした艶が出てくる。一方で色味はどんどん濃くなるので、好みで回数を調整する。ちなみにこのザルで3回塗りです。建材を塗っているのは同僚のK先生。こちらもホームセンターで買ってきた床板を拭き漆仕上げにして、子供部屋の床に。近頃は産地がネット販売をしているので本格的な漆が手に入りやすくなっているので興味のある方はお試しあれ。




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