2012年8月16日木曜日

懐かしさ

 我が家の麓の根白石地区はかむりの里(神様が降りたところで「神降」、あるいは馬から落ち神様が冠を落とした川「冠川」などの神話由来の地名)と呼ばれ、江戸時代には伊達政宗公の実祖母である栽松院が住み、没後、白石城内に墓を建てたことから、政宗公もよく根白石を訪れていたという由緒正しいところで、旧街道沿いのお寺や大きな造り酒屋など古い木造の建物も多くなかなか風情のある村だ。なかでも仙台に残る唯一の木造校舎の根白石小学校は築82年を誇り、学舎(まなびや)としての威風を感じさせる。今時の町中の小学校のような部外者に対して極めて排他的な雰囲気とは正反対で、広々とした校庭は、隣の老人センターや田畑と緩やかに繋がり広がり、地域をあげて子供を守り育てるという安心感が漂っていて、不思議な居心地の良さを感じた。こうした昔ながらの寛容な雰囲気はとても大切だと思う。総じてこの集落は「懐かしさ」に満ちていた。

夕暮れに散策した昨日はちょうどお盆でお寺で盆踊りで賑わい、家玄関先で送り火を焚く家も多く、いつになく人気のある根白石でした。



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