2013年10月7日月曜日

秋の営み

夕方に自転車散歩に出た。
稲刈りが終わった田んぼを切り裂くように我が家に続く農道。この両側の田んぼでは様子が違う。その違いとは?

右が専業農家で左が趣味の米作り。専業農家では稲刈りと脱穀が一度に行われて、農協で集約的に機械乾燥にかけられるので、田んぼにはなにも残らない。一方、趣味の米作りでは稲杭(イナグイ、イネグイ)を組んで天然乾燥させるので、この櫓が建ち並ぶ。実は専業農家でも自分で消費する分は天然乾燥させるのだそうだ。やっぱり味わいが違うらしい。季節の景色としての味わいもやっぱり稲杭はとてもイイ。自然に働きかける人の行為が「営み」というカタチで目に見えるのはとても安心感がある。

少し行くと別の田んぼでは籾殻を蒸し焼きにしていた。ブスブスと煙を上げながら、こちらも秋の景色を作り出していた。辺り一面では少し鼻につんとくる炭焼きの燻した香りと金木犀の甘い香りが秋の空気の主導権争いをしていた。


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