2013年10月22日火曜日

敷居は低い方がいい

 「漆をやってみたい」という声は良く聞くが、漆はかぶれるとか、材料が高価だとか、ホコリのないキレイな場所が必要だとか…説明している方でもこれじゃ敷居が高いよね、と思わずにはいられない。なんとか敷居を低くする方法なないものか、と色々と取り組んでいる中に、「乾漆シート」がある。これは綿布を漆で固めて表面を漆塗りにした、塩ビ程度の柔軟性がある約1mm厚の「板」だ。この作品のために作っている材料だ。これを作るにはそれなりの技術が必要で、ここから作れというとそれこそ無理なので、職人さんに作ってもらうのだ。この作品を作りながら、これさえあれば誰でも漆を体験できるのでは?と思いついたのがきっかけ。そこで今話題のFabcafeに持ち込んだところ、是非やりましょうということで実現した。レーザーカットしたりレーザー彫刻したり、加工は自由。敷居が下がったところで思いきって金箔も貼ってみよう!ということになり、職人さんまで引っ張り込んで、おそらく世界初?のレーザー沈金ワークショップを開催した。漆どころか、コンピュータでデザインすることさえ初めての人でもiPadでお絵かきすればできてしまうシステムにした。レーザーカッターを使うワークショップの多くがカットした材料を組み立てる程度なのに対して、今回はカットした乾漆シートを磨くことによって更に「漆感」が増したり、金箔を貼って磨いたりと、素材感がタップリ体験できるのが特徴だ。沈金だけではなくカットした部品でアクセサリーを作るワークショップもみなさん楽しそうでした。アンケートによるととても好評だったようなので、ひょっとすると続編があるかも?すでに何カ所かワークショップのリクエストが来ているので、そのうちみなさんの近くでも開催されるかもしれません。機会があればみなさんも是非!







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