今シーズンは家人がひとり増えたので単純に薪の消費量が増えている。これを見越して昨春に多めに手配したものの、割り切れずに丸太のままで乾燥させていたものも多く、この時期になって毎週末薪割りをする羽目に。チェーンソーで玉切りにしていくと
木の香りがただよってきた。表面はすっかり乾燥して枯れているようでも、木の中では生命が活動しているのだ。時折なにかの幼虫も飛び出してきて驚いているのは人ばかりではないようだ。

20数年前に初めて買ったクロモリMTBのフレームを残しておいて良かった。今や主流のファットなアルミやカーボンのフレームもいかにも最新っぽくてイイのだが、やっぱり細いクロモリフレームの凛とした佇まいはいつまで経っても失われないものだ。ということで、時間を見つけつつ組んだのがこれ。我が家のオーナーご本人は知る由もないが、往年の名パーツをごっそり組み込んである。オリジナルの塗装をはがして新たに真っ白にウレタン塗装したフレームに初期型XTRのRD&ラピッドファイアーシフター、ロー側3枚がチタン製のXTRカセット、いまは亡きSRサンツアーの名作XCプロMDのクランクセットに、WorldClassのBB、ホワイトインダストリーのリアハブと、いっそ自分が乗りたいくらいのパーツ群がさりげなく組み合わされているのだ。今から15〜20年前は第一次MTBブームの時期で折しも冷戦終結後に業態移行を迫られた軍需産業が持ち前のカーボンやチタンの超精密加工技術をひっさげて自転車業界に乗り込んできた時期で、ブレーキやハブを専門に作る多くのサードパーティーで業界は活況を呈していた。そんな当時を懐かしみつつ、必要以上の精度で作られているのが幸いしていまだにガタもなく滑らかに動いてくれるパーツを丹念に磨いたりしていたら、組み上がった途端に初雪で試乗はしばらくおあずけに。ウチの周りの未舗装部を考えるとタイヤがちょっと細いかな?なのですでに1.75サイズを発注済みでこのすっきりした姿は今だけ。ちょっとおもしろいパーツ(?このカエル、目がチカチカ光るのだ!)も見つかって初乗りが今から楽しみ、自分のじゃないけどね。
肝心なことを書くのを忘れていた。我が家は連合設計社市谷建築事務所に設計していただいた。住まい方や仕事場としての使い勝手など空間的な性能の検討は当然ながら、僕、そして設計の中田千彦氏はさらにその空間の「質感」にとても拘りたかった。なかでも床については以前から自邸は拭き漆で、と心に決めていたので最初から全ての平面部分は拭き漆と仕様が決まっていたのだが、さて、では調達はどうするのか?という問題があった。単純に拭き漆として仕上がっている建材を買ってくるとべらぼうな値段になってしまうし、なんといってもどの建材もこってりと漆が塗ってあり、品がないといったらない。なのでそもそも「買う」気なんてさらさら無く、自分でやってしまおうと目論んでいた。ただ、総計150平米もある床を1人で出来るわけでもなし、さりとてボランティアをお願いするにしても作業にともなって漆にかぶれたらマズイな、と思案していたところに社長の鶴の一声「では所員がお手伝いします!」ということで、所員さんも「是非に」とお申し出頂いて皆さんでやっちまおう!ということになった。